2012.01.28
平成23年度 第5回薬剤師研修
抗がん剤の副作用と患者ケア
18:30〜20:45
キャンパスプラザ京都 2F
【目的】
・抗がん剤の副作用に対するケアができる。
・レジメンという言葉について理解できる。
【内容】
1.前回の振り返りと研修目的の確認
2.講義・日本化薬株式会社「がんについて」
3.前半まとめ
4.ワークショップ
1)アイスブレイク「名札作りと自己紹介」
2)ワーク導入と症例振り分け
3)個人ワーク「症例に関するキーワードを書き出してみよう」
4)グループワーク「副作用と副作用に対するケアについて考える」
5)発表
6)ワークショップまとめ
5.研修の総括
日本化薬株式会社より「がんについて」の講義が行われました。
・薬が効くタイプの癌種類
・代表的な副作用(吐き気、口内炎、しびれ、手足症候群など)とその初期症状・原因・対応策(支持療法)
・抗がん剤投与期間と副作用の相関性
・ステロイドの応用 etc..
講義の内容を踏まえた、いくつかの症例について過去薬歴をもとに薬剤師としてどんな対応・アドバイスができるのかを検討しました。
免疫力低下による口内炎には歯磨きなどで口腔内の衛生状態を改善、手足症候群の兆候(しびれ、チクチク、ヒリヒリ感)の確認および症状がある場合にステロ イドや保湿剤は処方されているか、吐き気のコントロールはできているのかもしくは吐き気の軽減に「冷水でうがい」「氷を口に含むとよい」といったアドバイ スをするなど、薬剤師としてアプローチできる面はさまざまです。
抗がん剤投与期間によって、副作用も違ってきます。発生頻度の高い副作用についてはその対処方法や日常生活の注意点などを十分に説明し、薬歴にも記載した上で予防や早期対応による症状の重篤化を防ぐ事を目標としています。その事を再認識した研修でした。
原稿:池上 摩弥(一乗寺ゆう薬局)
撮影:武田 沙代子(吉川ゆう薬局)