在宅業務

ゆう薬局グループが取り組む「在宅医療」

わが国の高齢者人口は増加の一途を辿り、2025年には超高齢社会のピークを迎えるといわれています。こうした急速な社会の変化に対応するには、これまでの医療供給体制の充実に加え、住み慣れた場所で生活し続けられるような医療・介護・福祉が一体となったシステムの構築が急務です。

そこでゆう薬局グループでは、薬剤師が地域ごとに在宅医療に取り組んでいます。例えば、医師や看護師と共に、私たちも患者さまのご自宅や介護施設に伺い、お薬の説明や服薬の管理といった療養のお手伝いを行っています。また介護スタッフの方々とも連絡を取り合い、お薬の保管方法や残ったお薬の整理、飲み忘れ、飲み違い防止の工夫、服薬支援グッズなどを提供しています。患者さまのご家庭へお伺いし、顔見知りになっていただくことで生まれる信頼や安心感。これは地域に密着した保険薬局だからこそできることだと感じています。

日本の在宅医療のモデルケースともいえる
“京都”で「在宅医療」を担う

私たちが地域密着で展開している“京都”というエリアは、急速に高齢化・過疎化が進む地域と、先端医療を有する都市部の両方の特性を持っています。高齢化・過疎化が深刻な北部地域では、医師をはじめとする医療者のマンパワー不足によって、薬剤師も地域医療を支える大きな存在として期待されています。一方、大学病院などの先端医療を有する京都市内では、エビデンスに沿った提案・評価など、薬剤師の専門性がより深く求められています。いわば京都は、これからの日本の在宅医療の2つの特性を持ったモデルケースともいえるエリアなのです。私たちゆう薬局グループは京都で在宅医療に取り組むにあたり、北部地域と都市部の両方の医療に対応できるだけの力を養っていることが大きな強みです。

北部地域の在宅医療

現在、ゆう薬局グループは、京都府北部の京丹後市に2店舗、舞鶴市に5店舗、福知山市に6店舗の保険薬局を展開。全店舗が在宅訪問できる体制を整えており、そのうち舞鶴市の1店舗を除く12店舗で、実際に継続した在宅訪問を行っています。北部地域はすでに高齢化率30%を超える地区も多く、2025年にピークを迎える日本の高齢者医療を先取りしているような地域です。 まず行政が取り組んでいる「地域包括ケアシステム」の構築に参加。舞鶴市の店舗では2012年頃から定期的に、地域包括ケアに関わる行政スタッフ・医師・看護師・ケアマネージャー・ヘルパーなどと在宅ケアスタッフミーティングを実施しています。また2015年4月からは、地域住民の方々がいつでも誰でもなんでも気軽に相談できる「まちの保健室」事業がスタート。ゆう薬局の薬剤師もお薬相談などを受け付けています。さらに京丹後市では薬剤師が「認知症カフェ」に参加したり、「地域包括ケアシステム」に関する研修に協力したりもしています。

このように北部地域の在宅医療は、行政や多職種と連携しながら、地域のプラットフォームの一つとして薬局機能を発揮しながら在宅訪問を行っている点が特色といえます。今後の課題は、行政が展開する「地域包括ケアシステム」にどう薬局・薬剤師ならではの視点を入れていくか、北部地域での経験やノウハウを京都市内の在宅医療にどう活かしていくか。社内で密に情報交換を行い、ベストな答えを出していきたいと思っています。また薬学生に北部地域の在宅医療を体験してもらうことで、薬剤師の育成の場にしていきたいとも考えています。

京都市内の在宅医療

京都市内に展開する4店舗には、高度な無菌製剤処理を行うことができる無菌調剤室を設けています。これによって麻薬や高カロリー輸液の混注を行い、在宅中心静脈栄養法や在宅自己疼痛緩和療法などを可能にしています。
京都市内には高度医療を提供する大学病院や総合病院が多くあるため、薬剤師にも臨床研究や高度医療への取り組みがより求められます。そのため在宅医療の情報を蓄積し、定期的に学会発表を行うなどして、その活動の有益性を検証しています。

京都薬科大学・医療法人社団 都会との
「学術交流等に関する包括協定」

2018年4月、「渡辺西賀茂診療所」を運営する医療法人社団 都会、京都薬科大学とともに“学術交流等に関する包括協定”を締結いたしました。近年ニーズが高まっている在宅医療の推進に寄与するものとして、三者の包括的な連携のもと、京都における在宅医療・地域医療の発展向上に寄与する事を目指し、教育・研究・人材育成に連携して取り組んでいます。
プレスリリース:京都薬科大学と医療法人社団 都会、株式会社ゆうホールディングスとの学術交流等に関する包括協定の締結について(2018年4月10日配布)
プレスリリースをPDFで見る

寄附講座「在宅チーム医療推進学講座」
「在宅チーム医療薬学寄附講座」

将来の在宅チーム医療システムを構築するためには、在宅医療を実践しノウハウを持つ医師と、教育・研究機関である大学をつなぐ必要があります。そこで私たちは2013年10月、京都府薬剤師会と連携し、京都府立医科大学に寄付講座「在宅チーム医療推進学講座」を開設。さらに2018年10月には岐阜薬科大学と連携し、現場実習を通じて在宅医療で活躍できる薬学生・薬剤師を養成する「在宅チーム医療薬学寄付講座」を開設しました。人材育成を通じ、病気を抱える患者さんが地域に根差したより良い医療を受けるための地域包括ケアの発展・向上を目指し取り組んでいます。

これからの「在宅医療」に
ゆう薬局グループができること

在宅医療では、これまでの「治す医療」だけでなく、機能低下を防ぐ医療や緩和の医療、支える医療が求められます。そこでは、相手の思いや気持ちを汲み取ることのできる医療者が必要とされます。さらに薬剤師には患者さまの薬や病態だけでなく、ご家族や生活までも見ていくこと、多職種をつなぎ、コーディネイトしていく役割も求められるでしょう。在宅医療におけるキーワードの一つは「多職種連携」。薬剤師は、チームの一員として薬物治療の管理を行い、多職種が専門性を発揮しながら協働することによって医療の質の向上が図れるように、コーディネイト機能を果たす役割も期待されているのです。私たちゆう薬局グループも将来を見据え、医療機関や介護サービス事業者、行政などと協働して、地域の特性に応じた在宅医療を担っていきたいと思います。

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ゆう薬局グループの「在宅医療」

自家製カレンダー

在宅薬歴アプリの開発
動画を見る(株式会社C.Medical)

整理ケースを用いた服薬支援

他職種を交えた勉強会・交流会を実施