お知らせ

2013.12.09

平成25年度第2回薬剤師研修・実習生課題発表

平成25年11月9日メルパルク京都にて、

実習生課題発表とH25年度第2回薬剤師研修会を行いました。(参加者93名)

 

実習生課題発表では、ゆう薬局に実務実習に来られた薬学生29名が、6グループに分かれて自分たちで課題を考え、取り組んだ事を発表してくれました。

 

 

 

 

 6グループのテーマは、

「よりよい在宅医療にするには」 ・「2025年問題に備えて」 ・「薬局薬剤師のセルフメディケーションへの介入」 ・「セルフメディケーションの推進に薬局薬剤師ができること」・「薬局薬剤師目線で後発医薬品推進を考える」 ・「ジェネリック医薬品の選定〜一般名処方において薬剤師ができること〜」

 

薬学生からは、

・より良い医療の推進のためには「信頼関係の構築」「役割を認識し、質を高めること」が大切である。

・処方箋なしで入れる外観作り・OTCに関する知識を取得する。 ・薬の説明にとどまらず、「相談できる」ことをもっと広報する必要があるのではないか。

・後発医薬品について薬局薬剤師は様々な製品の特性を収集し、必要としている患者さんへ最適な剤型を選択することによって服薬状況を改善するなど貢献していくことが可能。

 

など、2.5ヶ月間の現場実習の中で学んだ体験を元にすばらしい発表をしてくれました。

 

 

今回の実習で得た経験を今後の学業で更に磨き、彼らが未来の薬剤師を牽引できる存在になって欲しいと願います。

 

 

 

 

2ヶ月間、ほんとにほんとにお疲れ様でした!

 

 

 

続いて行われた薬剤師研修では、

 

「薬学的根拠をもって半錠分割・粉砕調剤を判断できるようになる」というテーマで研修を行いました。

 

 

 

 また、OD錠(Oral Disintegrant 口腔内崩壊錠)に関して、先発品・後発品で味や口腔内に入った後の溶け方の違いを実験しました。

 

参加者からは、

製薬会社より受取った資料や口頭での情報、書籍に頼るのではなく、実際に手に取り、水に溶かしてみる。粉砕や開封のしやすさについて確認してみるなど、薬剤師は現場における患者さんの声の代弁者として、五感を用いて「自分を必要としてくださっている患者さんのために最適な選択肢はどれか」を考えることが大切であると考察を得ました。

 

 

 

 

 

 

 

最適な剤型選択のためには、患者背景と把握し、その上で身体特性を理解し、選択できる製剤的特性を組み合わせていく事が大切です。

 

製薬会社の作った薬を、単に中継ぎとして患者さんに届けるのではなく、より良い製剤を作り出すために提案をし、患者さんと製薬会社とのニーズとシーズをつなげていくことも薬局薬剤師にとって大切な役割であり、患者さんとの距離が近い薬局だからこそできることであろうと思います。

 

未来を担う薬学生と共に、薬剤の製剤的特性について考え方を共有し、薬剤師の目指すべき姿を見つけられたような気がします。

 

 

近い未来、現実にできるよう頑張っていきたいと思います。