お知らせ

2017.03.31

平成28年度第2回全体研修を実施しました。

【日時】平成29年2月12日(日)9:30~16:00
【場所】グランドプリンスホテル京都

ゆう薬局では年に2回、全社員の意識共有の場として全体研修を実施しています。
今後の薬局の在り方や、薬局に働いている者として薬剤師・一般職に関わらず、地域の皆さまへ何ができるのかを考える場となりました。

【グループ代表 宇野進あいさつ】

最初に、毎年恒例となっている永年勤続表彰が実施されました。表彰を受けられた皆さま、おめでとうございます。

その後、ワークショップを行いました。
事前課題としてかかりつけ・健康サポート薬局とはどのような薬局であるか、またそれに近づくためには何をすべきであるか各自でイメージしていただきました。それをもとに意見を出し合い、エリア・ブロック単位で今後の目標と具体的な取り組みを考え共有しました。

【ワークショップ風景】

また今回は、店舗・ブロックの取り組みを題材にポスター発表を実施しました。
地域活動の具体的な内容、健康サポート薬局への取り組みや栄養士の活動、在宅対応についてなど、普段なかなか知ることのできない他店舗や他ブロックでの取り組みを知る良い機会となりました。

【ポスター発表風景】

昼食後は、午前に行ったワークショップのまとめとして、各ブロックで考えた目標を達成するための計画を発表していただきました。
今後10年20年先の社会の有り様を考え、そこにいる薬剤師はどうあるべきか、そこに至るためには今何をしなくてはいけないのか、その点を常に意識して皆で業務に取り組む必要があると強く感じました。

【ブロック長プレゼンテーション】

また、優秀ポスター賞の表彰を行いました。
表彰を受けた右京ブロック・たなべゆう薬局・Café Lierの皆さまおめでとうございます。

ポスター発表を通して、薬局という枠組みにとらわれず地域の医療介護に貢献できるよう、今後も地域の皆さまに何ができるのか考え、実行していくことが、薬剤師・一般職どちらにも必要だと改めて思いました。

【優秀ポスター賞 受賞店舗の代表者と】

全体講演後は、分科会を実施。
今回の分科会テーマは医療材料・アロマ・薬膳の3つ。希望したテーマについて学んでいただきました。

<医療材料>
今回の分科会は入門編ということで「医療材料とは何か」「誰に請求するのか」「入力はどう行うのか」等、基本的な部分を講義していただきました。

グループワークとして、処方箋例と症例から、処方箋に記載されていない医療材料で必要なものや、どこに請求するか等をテーブルごとに話し合いました。やはり薬剤師・一般職問わず、在宅訪問の経験がある方は大変理解が深く、実際に現場で実践されているからこそのアドバイスや説明を受ける貴重な機会となりました。

今回の講義内容を理解することはもちろんですが、今後、実際に患者様のお宅に訪問する際の準備や、請求方法など様々なケースを経験すると思います。その際に臨機応変に、また確実な対応をするためには、知識だけではなく、実際に現場で活かしていけるよう様々な経験を積む必要があると思いました。今後も薬剤師と一般職が助け合いながら、地域の皆さまへ何ができるのか考えていきたいです。

<アロマ>
薬局でのアロマ導入の仕方についてご講演いただきました。

現在、メディカルアロマは、病気の治療の補助(補完代替医療)として導入している薬局が増加しています。使用目的としては、風邪対策や認知症、糖尿病、メンタルケアなどが挙げられます。実際に薬局でアロマをはじめる方法のひとつに、待合室やトイレの芳香があります。この時に、使用しているアロマがどのようなテーマの芳香であるのか、どのような精油を使用しているのかなど、アロマに関するPOPを作成することで、患者様の興味を引き、コミュニケーションにつなげることができます。(例:風邪・インフルエンザ対策:ティートリー+ユーカリ+真正ラベンダー)。

後半は、ペアを作り、実際にハンドマッサージを行いました。ホホバオイル20mlに精油4滴(オレンジ2+ラベンダー2)を加えてマッサージオイルを作成し、互いにマッサージ。良い香りに包まれながら、アロマの勉強をすることができました。

薬局でのアロマ教室の開催やハンドマッサージの導入は、少しハードルが高く感じましたが、アロマを薬局に導入することで明るく楽しそうな薬局像が浮かびました。アロマだけではなく、薬局に来ていただける方々のために簡単に実践できることをしっかりと考え、はじめていきたいと思いました。

<薬膳>
薬膳実習の分科会では薬膳や中医学の考え方についての講義、薬膳料理作りの体験をしました。

今回は「便秘」をテーマに、薬膳についての基礎知識を教わりました。
中医学というあまり聞きなれない学問について講義していただきました。中医学では、陰陽五行の考え方がベースになっています。五行の考え方とは、万物は5つのグループに分けることができ、同じグループにあるものは互いに影響しやすいと考えられているそうです。また、便秘の中にも様々な原因から成る便秘があり、それぞれに効果のある食材があることなどを知ることができました。

そして薬膳料理の体験では、焼きリンゴと焼きバナナ作りを体験しました。作る工程もとても簡単で、身近に薬膳を感じることができました。今回学んだことは、仕事だけでなく私生活のいろいろな場面で関わりのある事が多く、研修が終わったあとすぐにでも活かしていきたいと思いました。

地域の皆さまから愛され必要とされる薬局・薬剤師を目指し、個人の取り組みだけでなくブロック・エリアの店舗スタッフ皆が一丸となって、薬局のあるべき姿を実現できるよう努力を続けようと決意を新たにしております。

ゆう薬局では今後も社員の繋がりと情報共有の機会を大切にして、地域の皆さまの生活がより良くなるような取り組みを行っていきます。