2012.12.13
花園大学児童福祉学科 学生研修
テーマ:「想像力を高める」
【目的】
①医薬品(特に薬)について知る
②治療法の基礎と選択を知る
③症状の聞き取りの基礎を知る
【日時】
平成24年12月13日(木) 9:45~11:30
【場所】
ひまわりゆう薬局 3階
【参加対象・人数】
花園大学児童福祉学科 3回生 24人
●9:45~10:15
<ICEBRAKE 発想を広げよう>
「カタルタ」を使っての自己紹介&他己紹介。
物事を考え、話し合う場作りとして、言葉を発しやすい空間を作り出します。
*カタルタとは・・・発想力を高め、コミュニケーションを豊かにするカードセットです。
発見を促し、視点を変えるスキルを育てます。対話をゲーム化するため、仲間や初対面の人との対話はもちろんのこと、自己との対話にも新しい発見をもたらします。“語り”を“遊び”に変え、“遊び”を“インスピレーション”へと導くツールとして開発されました。
●10:15~10:30
<グループワーク「顧客を知る」>
大学で何のために学んでいるのか。
自分自身のためなのか、その学びの先に存在するあなたにとっての「顧客」を考え、絵で表現してもらいました。
学校の子ども達、その子どもを取り巻く大人達を顧客としてとらえ、その人たちを笑顔にしていきたいとあらためて認識しあいました。
そのために今回は病気やけがでつらそうな表情の子ども達をどうやってケアするかを学ぶ事にしました。
●10:30~10:45
<ワークショップ「傾聴力」>
つらい表情の子ども達からどのようにその訴えを聞き取るか。
うなずきや相づちなどの傾聴スキルの重要性を学びました。
●10:45~11:20
<実技「クスリを正しく使うという事」>
くすり=りすく
使い方を間違えば体には悪い影響を生じます。
吸入器具を実際に触り、正しく使わなければ効果が出ない事。
生薬を味わい、同じものでも人によって「苦い」「そんなに苦くはない」など感じ方はその人それぞれである事。
エピペンのサンプルを使い、食物アレルギーなどの際に使用する不安を和らげる事。
調剤室の見学をし、薬はいくつもの体質や病気、飲み合わせなどのチェックを経て調剤され、専門家である薬剤師の疑義がなくなってはじめて交付されている事。
を学んでいただきました。
●11:20~11:30
<クロージング>
「手当て」と言う言葉があります。
つらいとき、何かを補って治そうとする事だけが最善なのではなく、相手の訴えをゆっかり聞き取り、痛いところには手を当ててさすってあげる、熱っぽいときは体温計ではなく、手で熱さを共有してあげるだけでつらい感情は和らぐ事があります。
目の前にある道具(薬)は使い方を誤れば、デメリットを生じる事もあります。
学校医、学校薬剤師…答えは決して自分一人で出さなくてはならないものではないから、不安なときは薬剤師に相談してください。
目指す顧客の姿は薬剤師も未来の先生方も同じですから。
原稿・写真:近藤良祐(ひまわりゆう薬局)