お知らせ

2025.12.04

【薬学生向けインターン企画】京都北部地域医療実習を開催しました!

【日時】令和7年11月28日(金)、29日(土)
【場所】京都府北部
 

2025年11月28日・29日の二日間、薬学生10名を対象に「京都北部地域医療実習」を開催しました。本実習はインターンとして、京都府の日本海側に位置する舞鶴市・京丹後市を舞台に、薬局だけでなく福祉・行政・教育など多様な現場を訪れ、地域で活躍する人々の姿を直接見て体感するフィールドワーク型プログラムです。地域に根ざした薬剤師の役割を実感し、今後のキャリアを考えるきっかけを得てもらうことを目的としています。

初日は舞鶴チームと丹後チームに分かれて行動しました。舞鶴チームは子育てサロンほっとハウスや舞鶴市健康づくり課、松尾寺駅サロン(患者さんとの対話)、まいづるゆう薬局、地域包括支援センター、KATALab.などを訪問し、子育て支援から行政の健康施策、若者支援まで幅広い地域での活動に触れました。一方の丹後チームは丹後保健所、まちまち案内所(移住定住支援拠点)、ケアマネジャーとの連携現場、roots京丹後市未来チャレンジ交流センター、京丹後市社会福祉協議会、弥栄ゆう薬局などを巡り、地域包括ケアが“顔の見える関係性”と人と人のつながりによって支えられていることを体感しました。

夜には宿泊先近くのビストロ『あみけん』で交流会。ゆう薬局の若手社員と参加者同士が一日を振り返りながら語り合う時間を過ごしました。そこでも多くの気づきが共有され、学びの深まりにつながる時間となりました。

2日目は、グループごとにフィールドワークでの学びをまとめて発表。見たこと・感じたこと・考えたことを言葉にすることで、地域医療のリアルな姿が自分の中にしっかりと落ちていく貴重な機会となりました。

参加者からは、「ここまで地域医療のことを深く考えたのは初めて」「病気に関わる人だけでなく、子どもから高齢者、移住者まで、さまざまな人の“暮らしを支える”ことが薬剤師の役割だと実感した」「これまで参加したインターンの中で一番濃い学びだった」といった声が寄せられています。また、京丹後市社会福祉協議会の方からの「薬を飲む人を人生の主役として向き合う力を持ち、相互尊敬の念を持ち続けて欲しい」という言葉をはじめ、地域の方々から温かく力強いメッセージをいただき、医療者としての姿勢を考えるきっかけになった学生も多くいました。

今回の実習を通して、学生たちは地域で働く薬剤師の姿に触れ、医療の枠を超えたつながりや協働のあり方を学びました。これらの経験は、将来のキャリアを考えるうえで大きな視点の広がりをもたらしたと思います。今回の学びが、薬学生のみなさんの未来の一歩につながることを心から願っています。