お知らせ

2015.10.16

薬剤師研修会~妊娠と薬~を実施いたしました

【日時】平成27年10月3日(土)18:20~20:40
【場所】京都テレサ 東館3階 大会議室
【対象者・参加人数】ゆう薬局薬剤師・実習生を含む薬学生・外部参加希望者 約100名
【目的】妊婦・授乳婦さんが安心して服薬できるようために、
    服薬に対する考え方・根拠を理解し、情報源を学ぶこと
    また情報源を使いこなし職能発揮とその評価ができること


今回は事前の社内アンケートにおいて希望の多かった「妊娠・授乳婦に対する服薬指導」をテーマとしました。
名城大学薬学部医薬情報センターより大津史子先生を講師としてお招きし、添付文書だけでは判断できない情報を薬剤師としていかに判断し、行動するかについてアクティブラーニング形式で研修を実施しました。

まず初めに、母乳のメリット(栄養価、感染リスクの低下、免疫修飾、母子のスキンシップ等)とそれを中止することによるデメリットについて学び、母乳をあげたい母親の気持ちに寄り添う大切さを改めて認識しました。
そのうえで医薬品の本質情報を再評価し、分子量、脂溶性、タンパク結合率、弱酸性、弱塩基性、分布容積、バイオアベイラビリティ、半減期、小児適応の有無といった情報が母乳移行・胎盤通過を考える上でポイントであることを学びました。


普段は表から読むことの多い添付文章ですが、裏から読むことで分子量や分配係数、最高血中濃度などの情報を得ることができ、授乳可否や服薬を勧められるかどうかの判断材料となることも知り、非常に学びの多い研修となりました。

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知識はすぐには身に付きませんが、正しい情報源(書籍やインターネットサイトなど)を知り、整理しておくことなど実践すべき事項は数多くあります。
添付文書に「授乳を避ける」と記載があるから、と安易に疑義照会や授乳を避ける指導をせず、本当にダメなのか、そうであるなら根拠・代替案まで考え、患者さんを守るために『薬剤師の職能』を発揮できるよう取り組んでいくことが大切だと感じました。


医薬品情報リテラシーを高め、情報提供をもとに医療へ貢献していくことが薬剤師には課せられています。

知らないからできないのではなく、知ろうと努めること。
そしてアウトプットし評価を受けること。

評価を受けることは勇気が必要ですが、評価を受けるという責任のある仕事に就いているのだという意識を持ち、今後も研鑽を積みながらアウトプットしていきたいと思います。