お知らせ

2013.12.08

特別養護老人ホームつつきの郷にてインフルエンザ感染対策に関する勉強会を行いました

11/15(金)に、京田辺市にある特別養護老人ホームつつきの郷にて、

『インフルエンザ感染対策に関する勉強会』を介護職員・看護師40名を対象に、たなべゆう薬局主催で実施しました。

 

現在日本では、各地の高齢者長期療養施設内や病院でのインフルエンザの感染伝播が報告されています。 このような施設においてインフルエンザが発生した場合、患者間の感染に留まらず、多数の職員を巻き込みながら、 短期間に数十名もの発病者が出ることが時に見られ、結果として免疫不全者や高齢者などのハイリスク患者が重症化して死亡する事態になることも多く見られます。

 

 

こういった事態を避けるために、今回たなべゆう薬局では今回、

・福祉施設におけるインフルエンザ感染対策の意義について再確認してもらう。

・基本的な感染予防方法を理解してもらい、感染対策の効果を高めてもらう。

 

について重点的にお話しさせて頂きました。

 

 

質問をたくさん頂きましたので、回答も含めて一部ご紹介させて頂きます。

 

 

Q.インフルエンザワクチンを1回接種した場合と、2回接種した場合とで、どれくらい予防効果に違いがあるのか?

 

A.

⇒ 現在、13歳未満のみが2回接種であり、それ以外の人では1回接種が厚労省から推奨されています。2回接種が抗体価に与えるブースター効果が知られているものの、 現状では1回接種法を支持する論文と、2回接種法を支持する論文とがあり、未だに統一の見解は得られていません。

 

 

Q.施設職員などの医療従事者に対するワクチンの備蓄状況はどうなっているか?

 

A.

⇒ 今シーズンは、約6,656万回分(約3,328万本)のワクチンが供給される予定です(平成25年9月20日現在)。近年の供給実績と実際の使用実績等を踏まえると、今シーズンは十分な供給量が見込まれています。

 

⇒ 新型インフルエンザなどの未知の感染症に対するワクチン接種については、協議中。現在の案では、1000万本を確保し、医療従事者(280万本)、介護施設関係者(350万本)供給することが予定されているが、正確な回答は現状難しいです。

 

 

 

インフルエンザ対策などの健康維持に関する知識は、薬剤師にとって当然必要なものです。 しかしながら、同じ医療分野でも薬のことから少しずれてしまうと、まだまだお役に立てないのだと実感することができ、今後もこういった取り組みを続けていくことが大切だと感じました。

施設従事者に感染対策を実施していただくためにも、インフルエンザの発生状況を把握しながら、スタッフの方々への呼びかけを続けていこうと思います。

 

 

当日資料の一部抜粋