お知らせ

2018.03.08

平成29年度第2回全体研修を実施しました

【日時】平成30年2月25日(日)
【場所】グランドプリンスホテル京都

ゆう薬局では年に2回、全社員の意識共有の場として全体研修を実施しています。

・社長挨拶

最初に、毎年恒例となっている永年勤続表彰が実施されました。表彰を受けられた皆さま、おめでとうございます。

【ポスター発表】
店舗・ブロックの取り組みをポスター発表を実施しました。
地域活動の具体的な内容、健康サポート薬局への取り組みや栄養士の活動、在宅対応についてなど、普段なかなか知ることのできない他店舗や他ブロックでの取り組みを知る良い機会となりました。

    

【ブース出展】
6社の企業様にブースを出展いただきました。

   

  
   

【分科会】
今回の全体研修では4つの分科会を実施しました。

・セルフメディケーション研修
今回は痛いときの外用薬の選び方について講義して頂きました。
初めにテープやパップ・軟膏・クリーム等の剤形の特徴と使い分け、外用薬に含まれる成分で注意しなければならないポイントについて学びました。その後、グループに分かれて【肩こりを訴える患者様が来局】された設定で、商品リストの中から【患者様に合った湿布薬を選ぶ】というロールプレイングを行いました。各メーカーの湿布の見本が用意されていたので実際に触れてみたり、テープやパップなど基剤の違い、貼りやすさ等についても体験することができました。意見交流の時間では、患者様が訴えている症状・要望の何を一番大切と捉えるかによって自分たちとは違う商品を選んでいるグループもあり、ヒアリングの重要性を実感しました。
今回、同じ“痛い”でも人によってどんな風に痛いのかが異なったり、“肩こり”に悩んでるとおっしゃる方にも腕側が痛い方、背中側が痛い方、それぞれ違うので悩みを的確に聞き取ることが大切だと学びました。また、湿布は腰や背中等自分で貼ることができない方や、はがれやすい部位等もあるので、塗るタイプにしてみたりと剤形の選び方も重要になってきます。ヒアリングの際は注意して聞き取り、患者様にとってベストなものを提供していきたいと思います。

   
原稿作成者:七条ゆう薬局 寺村仁美 

・サイレントボイス研修
コミュニケーションスキルの向上を目的に、外部より講師をお招きして、まったく音のない空間でのグループワークを行いました。
開始早々に耳栓を着用し、ワークのルール説明からその内容まで、意思疎通は全てジェスチャーのみで行います。最初はたどたどしかった参加者も、伝えることに一生懸命になるにつれて表情・身振り手振りが大きくなり、いつの間にかその場に大きな一体感が生まれていました。
人に伝えるという事は、ただ自分が発信するだけでは不十分で、相手がどのように受け取ったかを確認すること、また相手側の聞く姿勢も必要です。相手に聞きたいと思って貰うためには、どのように伝える必要があるかをこの研修で考えることが出来ました。
薬局業務の大部分は、患者さん・スタッフとのコミュニケーションで成り立っています。地域の信頼を得るためには、どのように行動すればよいか。今回の研修で考えたことを、今後の薬局運営に活かし、より住民に寄り添う薬局を目指していきたいです。

   
原稿作成者:太子道ゆう薬局 

・薬膳~病は「気」から~
薬膳実習の分科会では「ストレス」をテーマに、薬膳や中医学の考え方についての講義、呼吸法、生薬入りのお茶の試飲体験をしました。
中医学では体内には生命活動をコントロールする「気・血・水(き・けつ・すい)」があり、「気」は空気にも含まれているとされています。初めに「気」を取り入れる呼吸法を教えて頂きました。いざ実践すると体が温かくなりリラックスしていくのが皆さん実感できたようでした。
本題に入り、「ストレス」は人によって症状が異なるように、一人一人に合った生薬や食べ物を摂ることが大切だそうです。また、中医学の考え方で、全ての食物は5つのグループに分けることができ、5つともバランスよく摂ることで様々な症状が改善されるそう。配られた生薬のお茶を飲みながら、自分にはどのような食べ物が足りていないのか考えることができました。
毎日何気なくご飯を食べていますが、改めて自分の体を見直し、患者様の対応でも役立てられるようにしたいです。

   
原稿作成者:六地蔵ゆう薬局 三浦いぶ希

・薬歴の書き方
株式会社ユヤマの川崎様にお越しいただき、薬歴の正しい書き方や機能について講義をしていただきました。
まず薬歴とは算定をとるためではなく、患者さんを守るため、さらには自分自身と会社を守るための記録であるということを学びました。薬歴を使って情報共有することで、薬局全体で患者さんを支えることができます。また、薬剤師として行った仕事はきちんと記録に残さなければ意味を成しません。一包化を行う理由や指導を行った内容についてはきちんと記録する必要性があることを学びました。慢性処方で体調変化がない患者さんに対しては、季節の変化に合わせた生活指導を行ったり、残薬の確認を行い日数調整の提案をしたりなど、お薬を渡すだけではなくできることがないか考えることが大切だと感じました。
そのほかには電子薬歴のさまざまな機能についても教えていただきました。なかでも血糖降下薬や脂質異常症の治療薬などの指導せんを印刷できる機能については患者さんの薬に対する理解を深めてもらうのに最適な機能であるため、今後活用していきたいと思いました。
今回の講義ではこれまでの自分の薬歴について見直すいい機会になったので、今回学んだことを今後日々の業務に活かしていきたいです。

   
原稿作成者:室町ゆう薬局 遠藤初音